やまなしセルフビルド日記

古民家を改修して住まいとアトリエを手に入れるまでの記録

今週の沖縄ライフ

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こんにちは。

9月に入り沖縄も秋の空になってきました。

 

今週は沖縄の北部と南部でそれぞれ貴重な行事に参加できたので記録しておこうと思います。

 

9月4日

塩屋湾のウンガミ

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大宜味村の塩屋湾で行われる豊年祈願のお祭り。

男性がハーリーを漕ぎ、女性たちが半身海に入り太鼓を叩いて船を迎えるという、海に囲まれた地域ならではのお祭りでした。

ハーリーはカヌーみたいなものと思っていたのですが、全然違った…!

船こぎ競争をすることも見どころなのですが、ここ塩屋湾で行われているハーリーでは、神人(カミンチュ)と呼ばれる神様に支える役目の方をお運びする、祭りの一つの儀式的な意味合いの強いものでした。

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船で海を渡ってきた神人が陸に上がるところ↑

琉球時代、神に仕える神職は女性の職業だったので、神人は女性のみ。神様なので水に濡れぬよう陸まで男性がエスコートしてくれます。

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ハレの祭りの日、地域の方々の輝いている姿が印象的でした。

 

 

9月6日

糸満市 農水苑・虹 サトウキビ刈り〜黒糖づくり体験

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糸満市で無農薬・有機栽培で農作物を育て、平飼いの鶏も飼育されている農水苑・虹さんのところで、黒糖づくりの体験と取材をさせてもらいました。

 

代表の前田さんの目指すところは無農薬・有機栽培というとことには止まらず、むしろそこは農業をする上では大前提で、大事なことは”目に見えない世界”の存在に意識を傾け自然と人がバランスよく暮らしていけること。

本当の豊かさって、自分の手で作る楽しみ・分けあえる楽しみに気づけることなんじゃないのかな?

農業を通して新しいライフスタイルや価値観を提案していく、いまの時代を先駆けている考えの方で、お話を聞いているだけでもとても刺激的な話題や興味深い事がたくさんでした。

 

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刈り取ったサトウキビ。

葉っぱを落として圧搾機で絞ります。

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沖縄には「ぬちぐすい」命の薬。という言葉がありますが、作る過程で天や大地のエネルギー、作り手のエネルギーの込められた食べものは実際に体に「薬」となるような作用をもたらしてくれるそうです。

今まさに成長している言わば生産途中のサトウキビですが、栄養素の高まるこの時期特有の原料を使った黒糖シロップ作りに当てるため、刈り取って一連の工程を見せていただきました。 

本来であれば1〜2月の冬の寒い時期に収穫するのが黒糖作りにはベストだそうで、一見すると早くに刈り取ってしまっては勿体無いように感じてしまうところですが、、

成長途中のぐんぐん伸びるエネルギーを蓄えたサトウキビから取れるシロップは、甘みの中にも酸味(アミノ酸)としょっぱさ(ミネラル)が豊富に含まれていて暑い時期に汗で流れてしまう栄養素を補ってくれる効果が期待できます。

食感は蜂蜜のようなとろみのある蜜で、凝縮された甘みとコクがありながらも喉越しスッキリな元気のでるシロップでした!

 

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こちらは黒糖の製造工程。

130度まで温度を上げて沸騰させ、水分を飛ばしていきます。

釜の温度はなるべく高温を保ったまま、吹きこぼれと焦げを防止するため反時計回りに棒で素早くかき混ぜ続けます。

良いエネルギーを注入するには天の気と相対関係になるよう反時計回りに混ぜるのがコツなのだそうです。

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型に流して固まったら、カットしてパッケージング。

珊瑚礁の大地からの恵みを受けた「珊瑚黒糖」という名前で販売されています。

本物の黒糖を味わえます!

前田さん、皆さんお世話になりました!ありがとうございました。

この日は夏に家族で訪れた北海道で大きな地震があり、またひとつ・自然との共生・自分たちの生き方 について考えさせられる災害が起こった日でした。

前田さんはじめ農水苑・虹の皆さんの取り組みや、目に見えない世界・力への畏敬の念を大事にする風習が多く残っている沖縄の文化に触れて

考え方をシフトしないといけないなという気持ちになりました。

 

山梨での家作りを含めた暮らし方も、いずれは自給できる環境にしていきたいなぁ。

あの場所で、私たちでならばできるような気がしています。。。

 

 

 

今日もお読みいただきどうもありがとうございます。